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ガキんちょが喧嘩していることが何度も繰り返されているあたりが、「異時同図法」の技法の典型的ということらしいです。
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というコメントをいただきました。マッスルさん、ありがとうごじゃいます〜
さて、この「異時同図法」という一般には聞きなれないコトバ。ちょっと調べてみましょう。
京都古文化保存協会HPより引用
http://www.kobunka.com/kaiga.htm
絵巻物―
巻物状になっており、やまと絵(絵画)と詞書(文章)によって構成されている。 10世紀末頃から製作されていて、この絵巻は長い画面に描かれているが故にその鑑賞の仕方も右から左に既に見終わった部分を巻き取りながら、これから見る部分を巻き出すという特殊なものである。このような特殊性が次のような絵画技法を生んだ。
・異時同時… 一つのある場所で物語が展開される場合、同じ場所を何度も描く必要性が出てくる。しかし、あまりに何度もそうしていると画面がくどくなってしまう。 これを解消するための技法が異時同図法であり、この技法のもとでは一つの背景の中に同一人物が何度も描かれる。 鑑賞者はこの登場人物の動きを追って物語を読み取るのである。
・吹抜屋台…略
・引目鉤鼻…略
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この「異時同図法」、古来から様々な画につかわれております。
まず、有名な「捨身飼虎図」。国宝・玉虫厨子須弥座両側面に描かれていて、この形を代表する作品です。極度の空腹に耐えかねた母虎が、今にも自分の子供を食べようとしているのを見た菩薩が、自らに衣服を脱ぎ捨て、身を投じて母虎に与えるといった時間的な流れのある事柄を、同一画面上に表わしています。左側の崖を背景として共有させることで、複数のものを1つ(1人)と認識する動きを感じさせています。
この、玉虫厨子のある法隆寺は聖徳太子が建立された寺院として、1400年に及ぶ輝かしい伝統を今に誇っております。ばれん的には、小学校遠足コースです。さらに女子高時代は、四天王寺のそばを美大受験のデッサンコースでしょっちゅう通っていたので、「聖徳太子さま〜」的ミーハーなのですが、また行ってみようかな。
聖徳太子といえば、思い出すのが山岸涼子センセの『日出処の天子』でしょうか。(略称「トコロテン」)。聖徳太子(厩戸皇子)が主人公。一万円のお札で(ある年齢以上の方は)お馴染みな髭の聖徳太子を最初の扉で描いてしまい、どないしょ的なことをどこかのあとがきで書いておられました。センセがどないしょと思われるくらい、キャラはものすごい(男色?)の美少年であります。髭なんてありえない〜!。
山岸センセはこの漫画を描かれるきっかけに、梅原猛氏の『隠された十字架』を読んで、「聖徳太子って恐ろしい」という思いを抱かれたことをあげておられます。梅原センセ、ばれんが大学生の時のガッコの学長センセ、学食でBランチ食べてたわ〜。
話をもどしましょう。
イタリアルネッサンスからは、巨匠ミケランジェロです。システィーナ礼拝堂の荘厳な天井画の中盤、「原罪と楽園追放」で、アダムとエヴァが、蛇の誘惑にのって禁断の実を手にした左のシーンから、神の怒りをかって追放される右のシーンへと、時間の流れを「異時同図法」を用いています。
さて、お次は、ばれんの得意分野の浮世絵から「異時同図法」で描かれている?であろう図を探してみました。ありました。それは、じゃんじゃかじゃーん。葛飾北斎 富嶽三十六景のうち、「諸人登山」です。
天才浮世絵師・葛飾北斎が風景版画の最高傑作「冨嶽三十六景」。これらの作品は海を渡り、ゴッホやモネをはじめとする印象派の画家たちに"ジャポニズム"として多大な影響を与えたことでも知られています。当初は名前の通り、主版の36枚で終結する予定でしたが、作品が人気を集めたため追加で10枚が発表され、計46枚になったそうな。で、追加の10枚の作品を「裏富士」と呼びます。
その北斎芸術の集大成といわれる「冨嶽三十六景」で、”富士を描いて富士を描かず”といわれる唯一富士の姿のない「諸人登山」。これが、「異時同図法」で描かれているのでは、というもの。
富士山を登山する、二人連れの旅人。彼らの霊山登山の道中、手を引いて崖を登ったり、しばしの休息をとったりする。そんなかれらの行動・時間を一枚の画面の中に入れた。
とも、言われております。
さて、お次は、「異時同図法」とは、ちょっと違うのだけれども、ゴッホのかの有名な「ひまわり」です。
ひまわり
ゴッホのこの14本(絵によっては13本)のひまわり。活き活きと咲いている花もあれば、ちょっとしおれているのもあります。ばれんは、これも一本(または)数本の花の「時間」を一枚のキャンパスにしたためている「異時同図法」で描かれているのだと勝手に思っておりました。ゴッホは当然。北斎の影響も受けておりますからね。
しかし、このばれん説は相当無理があり、きちんとした説では、このひまわりは、ゴッホの周りにいた友人たち・印象派の画家たちを象徴しているとのことです。ゴッホが娼婦ヨーと結婚した14日を祝う意味と、祝福してくれた友人たちを描いた・・というのが本当のところらしい。
♪小さい花や大きな花。もともと特別なOnly one。(世界に一つだけの花、作詞:槇原敬之)
最近のテレビCMに、ゴッホと北斎が紹介されています。「ゴッホ・夜のカフェテラス」篇では、「日本の色彩、日本の美に、ゴッホは、憧れつづけていました」との吉永小百合サマのナレーションに、ゴッホの絵とカフェの映像がオーバーラップしていきます。
「北斎」篇では、やはり小百合サマが「世界で初めて、時間を止めて見せたのは、北斎の筆でした」と語り、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の絵と大波の映像が重なっていくというもの。「動きを止めて動きを観る」という考え方は、生命科学の分野でも調査や表現で採用されています。サスガ北斎先生!「東の北斎、西のダ・ヴィンチ」と勝手に東西巨匠の双璧にさせていただいております。CMもダ・ヴィンチから北斎にバトンしてほしかった。惜しいなあ。
もし、ゴッホから、浮世絵と繋げるならゴッホ「雨中の大橋」または「花咲く梅の木」から、広重の、名所江戸百景「大はし阿たけの夕立」か「亀戸梅屋敷」ですよね。
記事書きながらテレビ見てたら、サディスティックミカバンド、再結成! だって。
時間よ!止まれ〜の永ちゃんより、 この際、タイム・マシンにお願い〜!


